人間の身体は重力にうまく適応できるようにできています。これは宇宙飛行士が宇宙に出て無重力な状態でいることで骨粗鬆症など様々な症状が出ていることからもよくわかります。

人間は重力の中で生活しているので、非重力状態では身体は生理的ではないといえます。

関節を例に挙げると、骨と骨の間に関節包という袋があり、その中には関節液という液状のものが満たされています。これは、ガラス板の上に油を塗って、もう１枚のガラス板で挟んだような状態になっています。

この上になったガラス板を上方に剥がそうとしても油の吸着力で動きませんが、上から押さえつけるとバナナの皮を踏んだ時のようにズルッと動きます。

これを生体潤滑理論といい、和光カイロプラクティックセンターではこの生体潤滑理論を軸に施術をさせていただいております。　関節だけでなく、人間の身体は１Ｇという重力のもと機能するようにできています。

台風の時期などで、低気圧になると身体の不調や症状の悪化などを考えていただくとわかりやすいかと思います。ですので、牽引や、ボキボキ鳴らす施術は、関節を剥がしてしまう力が加わり、関節を壊してしまうので当センターではそのような施術は一切せず、患者様の身体に優しく、痛くない施術を致します。

次に歩行についても説明させていただきます。人間の脳の発達は歩行が大きく影響していると言われています。物事をじっくり深く考えることが出来るのは、身体の平衡バランスがしっかりと安定していることが重要になります。その平衡バランスを保つには歩行を続けることで自然と作られていきます。歩行を日々の生活の一部として日常的に行うことで身体の土台である骨盤の安定・潤滑が高まりバランスが保たれます。バランスの安定とは、筋骨格系だけでなく、内臓の位置も正しい位置に収まるので消化・栄養補給・排出・生産などの機能の高まり、全身運動により血液循環の改善・代謝も良くなります。また程よく汗をかくくらい歩行をすることで精神的にもリラックスし、イライラや、思い悩んでいる事に対する改善策もひらめきやすくなるといわれています。